ガスコイン・カンパニー ゲームセンターCX

カンヌリポート

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#4 フランス → 東京

朝はいつもの酢メシおにぎりとビミョー味噌汁。3日目になると何となく愛着が湧かないワケでもない。でも最後なんでその後に絶品のクロワッサンもいただく。
その後出発まで時間があるのでお土産を買いに街へ…。なぜか雰囲気に飲まれてワインを買ってしまう。飲めないのに…。 有野さんは子供服の店で大量買いしていた。
ニースからトランジット地・ミュンヘンへ。ここも2時間待ち。驚いたのは空港内の免税品店の並びにアダルトショップがあった事。子供が入らないように入口を目立たなくしてあるが中はケバケバしく色んなグッズが揃っています。僕たち4人はしげしげとただながめているだけでした。
ミュンヘンから12時間かけて成田へリターン。明日からはいつもどおりの生活…早速みのさんと本番である。映画祭の華美狂乱ははるか彼方…テレビマンとしての現実が待ち構えていました。それでも今回の経験は何らかの化学反応を自分の中に起こしてくれたような気がします。
「次はいよいよアメリカですかね・・・・?」
その時もおそらく阿部と東島はついてきていると思います。ラスベガスでファン感謝祭……そして夜は大勝負!!
いつの日か実現したい夢です。
(おわり)


[ by: 菅剛史 ]
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#3 フランスロケの長い一日

朝からロケ開始。ゲームSHOPからスタート。見て頂いたらお分かりいただけたと思いますが、いわゆる仏版ゲームマニアの店長でした。(何故か筋肉が異様に発達していましたが…) 最初は普通の対応だったのですが、最後に課長フィギュアを見せた途端ハイテンション!有野さんが本当にフェイマススターだと気付いたのだと思います。確かに何も知らない外国人から見たら日本の作業員ですから……。
市内散策で例のお菓子の量り売りを体験。量も大きさも、さらに言えば衛生面でも(笑)日本では考えられない売り方です。でも地元の子供たちはこぞって買っていました。 そしてランチ…。収録上はクレープでしたがその後本格的に海産系のレストランへ行きました。エビ、ムール貝などが出てきて一同大喜び…ムシャぶりついて食べていました。しかし、次に出てきたのが問題のひと皿だったのです。 生ガキ!!!!
海外でカキにあたってお腹を壊すというのはよくある話。しかし今回はロケだけにそれは許されません。しかも最少人数なので誰一人欠ける事はできないのです。ここは涙を飲んでパス……と思ったのですが、目の前のカキは粒も大きくとても美味しそう…。しばし悩んで我々の出した決断、それは……
「証拠用にカキを食べるシーンを撮影しておこう……」
というものでした。つまり最悪トイレに駆け込んだ場合、この映像を流してバラエティとして成立させようという作戦だったのです。呑気ですよね…。 最悪の事態にならずその映像は流れませんでしたが、身を呈してまで生ガキを食べたかったのです。味?もちろん絶品!!
昼からいよいよ東島との出会いシーンの撮影。一旦ホテルに戻り袴に着替える東島…どことなく似合っています。そしてレッドカーペットのある会場へ向かうのですが、さすがにこの衣裳は目立ちますね。少し離れて歩いていたのですが、スレ違う外国人は必ず何らかのリアクションをしてくれます。逆にタマに行きかう日本人は目をそらして見てはいけない感じの反応でした。 セキュリティーチェックの方が一番笑っていましたね。

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肝心の「レトロゲームマスター」のバイヤーの反応ですが、これが思った以上に良くて「観たい」「交渉したい」などのカードが届いていました。ただここからが難しいところですんなりと「お買い上げ~」みたいな感じでもないんですね。いつもお世話になっているスタイルジャムの海外担当ツートップ・汐巻さんとスージュンさんにお任せしているので、良い報告ができるようになったら 又 発表させていただきます。
その後は一旦カンヌを離れ、クルマで30分のゲームセンターへ。海外のゲームセンターは日本とビミョーに違っているのでいつも以上にワクワクします。今回も見慣れない筐体がいくつかあり興味をひきました。ただゲームセンターのコンセプトは全世界共通なのでその国の言葉が分からなくても始まってしまえばそれなりに楽しみ方が分かるものですね。一番面白かったのは、課長と東島の2人が乗っていたドライブ型の体感シアター。思っている以上にスピード感があって2人とも気分が悪くなるほどだったのです。日本ではまず許可されないゲームですね。
夜21時に全撮影終了。強行軍なだけにさすがに皆んな疲れた様子です。

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そして23時に解散。ここからが、私の時間です。 そう…、何と言っても昨日カジノ銀行に預けた4万円を引き出さなければなりません。明日帰国する以上、今夜でケリをつけるべし…。昨晩と同じホテルのカジノに常連のような顔をして入場します。ルーレットのテーブルについたらウェイトレスに注文を……
「コーク プリーズ…」
お酒なんか飲んでる場合ではありません。もともとそんなに飲めないし…。炭酸で能に刺激を与え勝ちの活路を見出さなければならないのです。「例え1ユーロでも浮いて帰りたい……」
例えば韓国のカジノだとどのテーブルにも必ず日本人はいるので、静かに打っています。喜怒哀楽も顔には出さずポーカーフェイスを保ちもくもくと打つのですが……欧米に来ると事情は変わります。その場所に日本語を理解する人間が1人も居ないと分かると、自分の思ったことを口にするのです。わざと感情を言葉に出します。しかも普段はあまり口にしない関西弁で…(笑)。つまり時々街で見かける〝ひとり言人間〟に変身するのです。
「ここでゼロ出すか~ボケ!」
「早よチップよこせ コラ!!」
「お前もう1回この辺に落とすつもりやろ…?」
もう思った事は何でも口に出して…感情を表わにしながら戦っていきます。周囲の方々は外国語だからか意外と無反応ですので気になりません。これはかなりストレス発散になりますし(笑)楽しいプレイなのでぜひ皆さんも一度お試し下さい。
さて、肝心の勝負ですが……なかなか流れがつかみ切れず一進一退の攻防。こういう状況は良くありません。時間が経てば経つほどディーラー側が有利なのは自明の理。こちらは勝ち逃げするしか作戦はないのです。どのギャンブルも引き際が全てです。「何かきっかけはないのか?」と周囲を注視すると…あるオッサンが浮かび上がってきました。
カンヌのカジノですから皆それなりの身なりをしていてお金持ちそうな雰囲気を漂わせています。婦人同伴で優雅にゲームを楽しんでいる方が多いのです。ところが一人だけヨレヨレのポロシャツで髪の毛ボサボサの仏人男性がいました。他の人とは明らかに異質です。このオッサンを見てピンと来ました。以前マカオで打った時にも見慣れた光景だったのです。
「この人はプロだ…」
プロと言うと語弊があるかも知れません。彼はおそらく〝生活ギャンブラー〟と言えるでしょう。昔、マカオの下町カジノでよく見かけたのですが、ルーレットや大小のテーブルでずーっと見学してデータを取り人がいました続けている人がいました。そして15~20回に1回ぐらい突然賭けて必ず勝ちを得るのです。よく分かりませんが彼らなりの必勝データを持っていて、そのパターンに入った時のみタマを張っているようでした。身なりから見ても生活がかかっていそうな感じで必死さがよく伝わってきて覚えていたのです。
カンヌのこのオッサンも間違いなくそのタイプです。ずーっとメモを取り分析しています。ギャンブルの必勝法のひとつに「勝ち馬に乗る」というのがありますから、乗らない手はありません。
オッサンが時々こっそりと3ユーロ(約500円)を張ったら同じ所に倍ぐらい張るのです。これが効果てき面!!100%の確率で勝利していくのです。こうなると勝ちの流れができ上がり、オッサンが賭けていない時も勝率が良くなってきました。たとえ負けが続いてもオッサンタイムに少し大きく張れば戻せるのです。いつのまにか日本語でつぶやき始めていました。
「オッサン早く張れ!張ってくれ・・・・!」
この他人頼みの必勝パターンで勝ちは一気に6万円!!昨日の負けを引いても2万円浮いています。もう本当に後は引き際のみ……。
「明日は空港でみんなにごちそうできるなぁ~」
と一人ほくそ笑んでいたのですが、もちろんそう簡単に物事は運びません。突然必勝パターンが崩れ出したのです。 潮目が変わる時間……。嗚呼~~。
生活ギャンブラーであるオッサンが張ったある回で、ディーラーがゼロを出してきました。焦るオッサン。焦る俺…。するとここまで踏ん張っていたオッサンの精神力、ピーンと張っていた気力が切れてしまったのです。それまでデータ最優先にし慎重に賭けていたスタイルを変更…掛け金も大きくランダムに張り始めました。完全にセンサーが狂い始めています。そして負けのスパイラルに突入。 ウ~ン…。
こういう時の必勝法は簡単で「ツキのない奴の逆を張る」事です。ルーレットのテーブルではよく見る光景…。しかし!僕はできませんでした。義理や人情といった感情の問題ではなく、それまでの彼の勝ちパターンの映像があまりにも鮮明に脳裏に焼きついていたのです。
「次こそは・・・・ 次こそは・・・・」
気付くと6万円の浮きは3万円になっていました。昨日からのトータルでもマイナス1万円です。オッサンも完全に意気消沈して帰って行きました。深夜2時…こちらもそろそろ引き際です。ラスト勝負は大きく張ろう……と考えて、1万円分のチップをクロに張ります。勝てばイーブン負ければマイナス2万円。 結果はもちろん赤! トータルマイナス2万円でカジノを後にしました。最後に勝てる程のギャンブラーの器ではありません。
カジノを一歩出ると街中大騒ぎ…映画祭の狂乱とはこういう事を言うのでしょうか?誰もが楽しそうに酒を飲みメシを食らい…キスをしていました(笑)。もちろん一人でぶらっとBarに入って軽く一杯引っ掛けて……何てできる訳もなく、トボトボと阿部、東島が待つ部屋へ向かいます。 ダブルベッドでは両端で2人が爆睡していました。
(つづく)


[ by: 菅剛史 ]
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#2 フランスのいい所、悪い所

カンヌ2日目。意外と早く目が覚める。若い頃から徹夜を繰り返していたためいわゆる〝時差ボケ〟というのを経験した事がない。寝て 起きて そして働く ……シンプルなサイクルで体が動くよう習慣づいているようだ。
ホテルの1Fに食堂がありバイキング式のブレックファースト。そこには焼きたてのクロワッサン!これが絶品でさすが本場とうならせる味だったのですが…。 実はこのホテルのオーナーがとてもいい人で、毎年日本人が泊まるこの時期にはわざわざアジア系のアルバイトを入れて日本食を作ってくれるのだ。だから我々が食堂へ行くとスタッフがにこやかにおにぎりとミソスープをすすめてくれるのです。
しかし、今年のアルバイトはどうやら中国系の方でおにぎりは酢飯をベースにした〝のり玉味〟。ミソスープも正直微妙でした。すぐそこに絶品クロワッサンがあるのに食べれたのは初日のみ。
「せっかくフランスまで来たのに朝からまずいおにぎり……」
朝8時。市内雑観撮影。旧市内を歩きながら絵を探してシューティング。これはほとんど阿部におまかせで指示を出す事はありません。それにしてもさすがフランス!あらゆる所が絵になります。収録の合間に自分達の記念撮影も欠かせません。

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あいにくのくもり空でしたがカストル博物館から見るカンヌの全景は素晴らしかったです。子供の頃見た「母を訪ねて三千里」を思い出しました。
市内にあるゲームショップの下見。X-BOXが主流かと思いきやそうでもなくPS2のソフトが多く置かれていた。菅・阿部・東島の3人ではそれ以上詳しい事が分からず…残念。店長はすごく良い人で質問に丁寧に答えてくれていた。そこらあたりは日本と同じ印象……。
午後からマーケットの下見。世界中のメーカーが出展していてその量と質に圧倒される。買う人と売る人が各ブースで丁々発止のやりとり…真近で感じる〝熱〟は本当に凄かったです。その熱気に影響されたのか阿部がひと言…。
「俺、あの作品 買おうかな?」
HMVでDVDソフトを買うかのようにつぶやいていた。もちろんそんなに簡単に買えるワケないのだが…その気持ちはよく分かる(笑)。
マーケットの外には高級クルーザーがズラリ!!そう、お金持ちメーカーの方々はクルーザーのデッキでシャンパンを飲みながら交渉をしているのです。このセレブ感が何ともウラヤマシイ……。まさに映画の世界のような出来事をナマで見ていました。同じ映像コンテンツ業界にいながら雲泥の差…この〝差〟を感じられただけでもカンヌに来た意味はあったと言えるでしょう。

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夕方から夜にかけてわざと時間を作りました。どうしても行きたい所があったのです。それはモナコ!電車で40分ぐらいの距離。丁度F1モナコGPの直前で準備をしているらしいし、何より本場のカジノを一度でいいから体験したかったのです。行き帰りはもちろん電車!これは出発前から温めていたひそかな楽しみでした。 ところが……駅の窓口で切符を購入しようとしても売ってくれないのです。今ひとつ東島の英語を信用していないので、又通じてないのかな?ぐらいに考えていたのですがよく聞いてみると…
「今日はストをしていて電車が走っていない!」
何とも予想外の答えがかえってきました。 嗚呼~~(絶句)。

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よくニュースでヨーロッパの労働者がスト…なんてやっていますが、何ともこのタイミングでそれにぶち当たってしまいました。自分たちの不運さにもう笑うしかありません。モナコは次の機会(恐らく定年後)に行きたいと思います。
夜、1日遅れで有野さん到着。昨日の自分達の疲れ具合がよく分かっていたので、ディナー(中華)もそこそこにホテルに戻りました。明日からロケですし、今夜はゆっくり休んでいただこう。そして私は単身、カンヌの会場横にあるホテルに乗り込む。モナコに行けなかった悔しい思いをカンヌのカジノにぶつけたのです。
もともと世界各国でカジノを体験しており特にルーレットが大好物の私。そういえば前回のカジノはあの忌まわしき韓国ソウルのウォーカーヒル。仕事でもプライベートでもこてんぱんにやられているだけに何としてもここで取り戻したい。ヨーロッパだと以前ハンガリーのカジノに行った事があるのですがフランスは初めて。鼻息も荒くいざ出陣! 2時間の戦闘……浮き沈みはあったが結果4万円の負けでした。ウ~ン無念。それでもまだ明日がある。ギャンブラーの共通認識であるキーワードが頭をよぎります。
「今夜は預けただけ。明日 倍取り戻す!」
部屋に帰ったらダブルベッドの両端で阿部と東島が寝ていました。
(つづく)


[ by: 菅剛史 ]
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#1 フランスは遠かった…

ビーワイルドは実は映画も作っている会社……毎年何人かはこの時期カンヌに顔を出しています。世界でも最高峰のフィルムフェスティバルをいつかこの目で見たいと常々思っていました。
しかし、もちろんバラエティ班だし、何よりスケジュールがパンパンに埋まっているしそんな日は永遠に訪れないと考えていたのです。 ところが! 「GCCX」という孝行息子が海外進出を果たすかも…という機会に恵まれスタイルジャムの甲斐社長と話をしたところ「カンヌが世界最大のマーケットだ!」との情報をキャッチ。
「ゲームセンターCXをカンヌのマーケットに売りに行く」
映画祭へ参加する大義名分ができたのです。 まずはスケジュール。偶然収録週ではなく会議を2つ飛ばせば(関係者の皆さんスイマセン…)何とかなりそうです。さらに予算。映画祭の時期は物価が3倍にハネ上がりさらにユーロ高も追いうちをかけます。正直制作費には収まりそうもありません……。そこであらゆるウラ技を駆使してお金をかき集めます。それでも最少人数でのロケにならざるを得ない…。となると問題は有野さん……。
「マネージャーをとるか?ビジネスクラスをとるか?」
番組を見てもらったとおり、本当にその場で選択を迫りました。悩むかと思われましたが、あっさり「ビジネスで…」。その時の野田の恨めしそうな顔が忘れられません。
出発は午前中の便。有野さんは1日遅れで来る為、菅、阿部、東島の3人で成田からルフトハンザで飛び立ちます。このメンバー実は最北端紀行の顔ぶれと同じ。阿部との海外ロケは5回目くらいでしょうか?一切気を使わないメンツとなりました。ずーっと一緒にいるのでこういう時の人選は結構大事だったりするのです。
成田から11時間かけてフランクフルトに到着。道中「ライラの冒険」を見させられたがモニターの色が悪すぎて今ひとつ楽しめません。となりの外人はデカイし……。
フランクフルトでのトランジットは約2時間。せっかくだからとソーセージを頼んでビールで乾杯…までは良かったんですが、突然店内の客が全員退出を命じられる事態に……。東島の英検4級イングリッシュで聞き出すと
「店内に爆弾を仕掛けられた可能性が……」

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旅のスタートとしてはこれ以上ない不穏な出足となりました。
ニースに着いたのが午後7時…でもまだ全然明るい。そこから車に乗って40分…フランスの小さなリゾート地・カンヌへ到着。この段階で3人はかなりヘトヘトでした。宿泊するホテルは歴史あるプチホテル。らせん階段の中に蛇腹のエレベーター(超レトロ!)が配置されており、オシャレだけど使い勝手の悪いいかにもフランス風でした。そして部屋に入るとそこには……巨大ダブルベッドとエキストラベッドが待ちかまえています。
「男3人どうやって寝ればいいのか…?」
こういう時は申し訳ないがプロデューサーという立場を最大限にふりかざしてこう言います。「俺エキストラベッドで寝るから…」
同い年で常にため口の阿部はいつものとおり不平を言いますが、そこは笑いながらもスルー。寝返りをうつたびにミシミシと音を立てるエキストラベッドは狭くて最悪でしたが、それでも夜中に東島と足がからまる事だけは何としても避けたい…。

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それから先乗りしていたスタイルジャムのメンバーと夕飯…。とても美味しい地中海料理でしたがあまりにも眠くて後半はよく覚えていません。ホテルに戻りすぐに床につきました。ですからダブルベッドがどんな状況だったのか? 知る由もありません……。


[ by: 菅剛史 ]
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